Right Here, Right Now

                                                           





社会のために我欲を抑える日本人の精神力に、
世界が感嘆している。



疲れ切った年配の女性の被災者が、救助隊員に背負われて
医療センターに到着した。隊員はやさしく彼女を椅子に腰かけさせ、

部屋をでようとした。

すると、女性は難儀しながらも立ち上がり、深々とお辞儀した。
地震と津波の混乱が続く中、日本人がこうした自制心を発揮する姿を見ると、

心が大きく揺さぶれる。

欧米のメディアは被災現場で、人々の怒り、絶望、恐怖の表情を
探しまわったが、無駄だった。

日本の生存者はたとえ涙を流す時でも顔を背向けたり、
手で目を隠したりしたからだ。

なぜ、日本人はここまでストイックでいられるのか。

それを知る手掛かりは「ガマン」という
言葉がある。ガマンは、日本社会を結束させている糊といえばいいだろうか。

全体のためになるならば個人が忍耐すべきだという発想があるからこそ、
日本のサラリーマンは机にへばりついて働くことになる。

こうした精神は、悪い方向に作用すれば、太平洋戦争の無鉄砲に突っ込んでいく
ということにもなりかけないが、

戦後の奇跡的復興もやはり「全体のため　になるならば」と
個人がガマンしたかったからだ。

欧米人は自然災害が起こると、災害の原因を決めつけたり、
温暖化や政府の失敗、神の怒りなどのせいにする。

だが、日本人の自然観は異なる。

日本人の自然観では、人間は自然と闘っているのでも、
自然に翻弄されているのでもなく、自然の一部なのだ。

なるほど、このストイックさには時代錯誤なところがあるかもしれない。
だが、この精神がさらなる災害に対する防波堤にもなっている。

英国人の危機対する不屈の精神を誇りにしているが、
いまこの精神を発露させているのは、


日本人なのだ。　


～タイムズ（ＵＫ）～「ガマン」という不屈の精神～より
























                                                         









　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　シンボル　




                                                              東京


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　光りが消えている

　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　  もう我慢する勇気　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　違う可能性を秘めている

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　いまを

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　綻ぶ瞬間を　


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 世界中から待っている



                                               takesea.2011.0405.TOKYO.





































【photograph by　東京都t中央区京橋～港区浜松町】





【Music by "All You Are" Rhema Soulf rom2009】